ウクライナのゼレンスキー大統領は、アメリカのトランプ大統領がウクライナで大統領選挙が行われていないことをあらためて批判したのを受け、「選挙の準備はできている」と表明しました。
あわせて、アメリカなどに選挙の安全確保に協力するよう求めました。
ウクライナでは戒厳令のもとで2024年の大統領選が先送りされ、トランプ大統領はアメリカの政治サイト「ポリティコ」が9日に公開したインタビューで、「長い間選挙が行われておらず、民主主義ではない段階に達している」と改めて批判していました。
これに関連して、ゼレンスキー大統領は9日の記者会見で「選挙に臨む準備はできている」と述べ、アメリカやヨーロッパ各国が選挙の安全確保に向けて協力することを条件に、侵攻の終結を待たず、今後60日から90日以内に選挙を実施できるとの考えを示しました。
その上で、戒厳令のもとでも選挙ができるよう、議会に対し法改正を検討させる考えを示しました。
ゼレンスキー氏は今週中にも「有志連合」の会合を開いて協議し、来週にはアメリカ側と改めて協議する方針です。