アメリカ連邦議会下院の外交委員会の議員は8日、トランプ大統領に対し中国による経済的、軍事的威圧を受ける日本への支援を強化するよう求める書簡を送りました。
連邦議会下院の外交委員会に所属するアミ・ベラ議員らはトランプ大統領への書簡の中で、高市首相の台湾有事を巡る国会答弁への対抗策として、「中国による経済的、軍事的な威圧に深い懸念」を表明しました。
そのうえで「沖縄近海での危険な軍事演習などは日本経済の安定を脅かし、インド太平洋地域での安全保障や戦略的利益を損なうものだ」と指摘するとともに、中国軍機による自衛隊機へのレーダー照射を非難し、同盟国としての支援の強化を求めました。
また、経済的な威圧の影響を受ける分野についての関税政策の見直しを求めました。
中国による日本への威圧的な行動をめぐりトランプ政権は、グラス駐日大使が中国の対応を批判していますが、トランプ氏やホワイトハウスは態度を明らかにしておらず、アミ・ベラ氏らは早期の対応を促した形です。