企業の設備投資の落ち込みが国内景気を押し下げました。
内閣府が8日発表した2025年7月から9月のGDP=国内総生産の改定値は、物価変動の影響を除いた実質で前の3カ月に比べてマイナス0.6%となりました。
このペースが1年続いた場合の年率換算では、マイナス2.3%と先月の速報値段階の1.8%から下方修正されました。
企業の設備投資がソフトウェアなどを中心に想定より伸びず、プラス1.0%からマイナス0.2%に引き下げられたことが要因としています。
こうしたなか、帝国データバンクは2025年1月から11月までの企業の倒産件数は9380件になったことを発表しました。
前の年の同じ時期より3.6%増えていて、年間では12年ぶりの1万件を超えることを見込んでいます。
帝国データバンクは円安が続いていることなどから原材料費や人件費が高騰していて価格転嫁できない小規模な事業者の倒産が多く見られ今後も倒産件数は緩やかに増加するのでは、としています。