成田空港から中国・上海に向かっていた飛行機内で、まさかのトラブルが発生。
急きょ成田空港に引き返すことを余儀なくされました。
中国メディアによりますと、発端は、乗客の男性が同行していた女性の隣の座席に座れるよう求め、客室乗務員ともめたことだといいます。
乗客:
私の後ろの後ろ(の席)だったが、ケンカが始まっちゃって。「席が空いてるのに替われないのか」みたいなところから始まった。福岡の辺りまで行ったが、そのまま帰ることになった、成田に。
トラブルがあったのは、格安航空会社「スプリング・ジャパン」が運航する成田発上海行きの便。
12月1日午後7時20分に離陸し、午後11時に上海へと到着する予定でした。
SNSに投稿された機内の映像では、男性と女性が立ち上がっている様子が確認できます。
警察によりますと、乗客の男性が、同行していた女性の隣の席が空いていたため、そこに座席を替えてほしいと客室乗務員に伝えたところ、断られたことから騒ぎに発展したということです。
成田空港に着陸すると、通報を受けて駆け付けた警察官が機内に入ってきました。
警察官:
ほかのみんなが迷惑しているから。みんなが迷惑しているから降りましょう。
スプリング・ジャパンでは、座席の指定を搭乗前に有料で行うことになっていて、その後、座席の変更はできません。
飛行機は午後7時20分の離陸から、約3時間20分後、再び成田空港へ。
警察は男性から事情を聴くなどしましたが、スプリング・ジャパンから被害届は出ておらず、その後の捜査は行っていないということです。
この便の乗客は157人。
戻ってきた足取りはどこか重そうに見えます。
乗客は「時間を無駄にしてしまいました。ちょっとイライラしています」「ちょっと不満があって、うれしくない」「(Q.きょう予定は?)ありますよ。明日も会議が入っている。大変ですよ」などと話しました。
スプリング・ジャパンは、この便の乗客に補償金約1万円を支払い、代わりの便を翌2日の午前10時に用意したということです。