画面を覆い尽くす、白い噴煙とともに迫りくる大量の噴石。
カメラが噴煙にのみ込まれた次の瞬間、噴石による影響で映像は途切れてしまいました。
USGS(アメリカ地質調査所)のライブカメラが捉えた大規模噴火の瞬間です。
噴火が発生したのは、ハワイ島のキラウエア火山。
6日午前、黒い噴煙とともに真っ赤な溶岩が大量に噴き出しました。
噴火は一時、北側の2カ所と南側の1カ所、合わせて3つの火口で発生し、ほぼ同時に溶岩が噴き出しました。
アメリカ地質調査所によりますと、3つの火口で同時に噴火が起こるのは極めて異例だということです。
1つの火口では、噴き上がった溶岩の高さが最大で約370メートルにまで達しました。
これは東京タワーを超えるほどの高さです。
加えて、噴煙は最大で約6000メートル以上の高さに達したということです。
キラウエア火山があるハワイ火山国立公園は世界遺産に登録されていて、日本人にも人気の観光地です。
2024年12月から噴火が断続的に続き、今回の噴火は38回目です。
これまでのところ被害は確認されていないものの、現地では火山ガスが発生。
風向きによってはガスや噴火に伴う細かな粒子が拡散する可能性があり、アメリカ地質調査所は注意を呼びかけています。