日本維新の会の奥下剛光衆議院議員の後援会が、2023年にキャバクラとラウンジへ政治資金から計9万3500円を支出していたことについて、維新の吉村代表は8日の取材対応で「そんなもの自分のお金で行くべき」と述べました。
■「自分のお金で行くべき。政治資金を使って行くような話じゃない」
【吉村代表】「そんなもの、自分のお金でやっぱり行くべきだと思います。政治資金を使って行くような話じゃないと、僕は思いますね」
(Q.今後の対応について)
【吉村代表】「『自分のお金で行ってください』ということに尽きると思います。常識の範囲だと思います。
ルール上は、政治資金はルールないのかもしれないけれど、それは普通に考えたら、やっぱり違うんだろうと思います。本人もわかっていると思います」
■内規改定したばかりの維新 「今後加える?」質問に吉村代表「常識の範囲と思う」
維新は秘書が代表を務める会社に藤田共同代表が約2000万円の公金を支出していたとの報道を受け、2026年1月から「秘書本人」と「秘書や親族が代表を務める会社など」への公金支出を禁じると、内規を改定したばかりでした。
(Q.今後こう言ったことも党の内規に付け加える考えはあるか?)
【吉村代表】「あの…(しばらく沈黙して)、常識の範囲だと思うんですけどね。実際のところ。
内規では確かに、実際仕事をちゃんとやったとしても、その外形上、疑われる、合理性が疑われるようなことはやめようよということで、本当にその境目のところについて、線引きは難しいんだけれども、ルールを定めました。
結構厳しいルールを定めました。これは議員であったり、あるいはその三親等内の親族であったり、あるいは秘書であったり、その代表が勤める団体とか会社については、公金を使って発注はもうやめるという非常に厳しいルールをしました」
■「『そこまで言わなきゃいけないんですか』ということです」
【吉村代表】「それでも、やっぱりなんていうのかな、代表の妻が株主だったらどうなるかとか、非常に実はルールは、なかなか線引きは難しいんですけど、ここというところで1つ線を引きました。
ただその趣旨は、やっぱそのお金について、納税者が納得できるようなお金の使い方をやっぱり、きちんとしなきゃダメだよと。
そのための厳格なルールを定めたということになります。ですので、その趣旨に当てはめてね、考えてもらいたいと思います。
今回キャバクラですかね。そこに政治資金を使うっていうのは普通で考えたらおかしいです」
(Q.特に処分などとかそういう類のものではないと?)
【吉村代表】「幹事長に任せますけれども、常識で考えてそんなもん自分のお金でやるべきだと、当たり前のことと僕は思います。もう『そこまで言わなきゃいけないんですか』ということです」
■奥下議員 後援会が政治資金からキャバクラ・ラウンジに支出
奥下議員の後援会・「奥下たけみつ後援会」の収支報告書によると、2023年3月に東京・赤坂のキャバクラに3万6300円、同年4月には大阪・ミナミのラウンジに5万7200円を「飲食費」の名目で支出しています。
この支出について、事務所は「本人とスタッフが企業関係者と訪れた際に、本人側の費用を負担したもの」と説明しました。