約50年前市村清が建設、寄贈した佐賀市の茶室、清恵庵。
このほど国の登録有形文化財に登録されることになりました。

【県立博物館・県立美術館学芸課博物系担当係長 渡部芳久さん】
「伝統的な四畳半の茶室がある一方で、七畳半のこちらの広場を合わせて作ることで、より開放的で、明るい茶室というふうに設計されていることがポイントだと思います」

1973年、今から52年前に当時約1億円をかけて建てられた佐賀市城内の茶室、清恵庵。
茶室や庭園研究の第一人者であった堀口捨巳が弟子の早川正夫と設計したものです。
堀口捨巳が設計した茶室で一般の人が利用できるものは全国でこの清恵庵だけとなっています。

【県立博物館・県立美術館学芸課博物系担当係長 渡部芳久さん】
「抹茶のお茶会が、定期的に開かれているほかですね。変わったところでコスプレの撮影会とか、そういった方で、多目的に利用していただいています」

北側の茶室は四畳半。
千利休が好んだとされる茶室の典型的な形をしています。
そしてもう一つの部屋からは…。

【原竹 凌太朗アナ】
「こちらの7畳半の締め切られた広間では、こちらの障子を上に上げることができてお堀の南側の蓮の花で、四季の移ろいを感じることができます」

南側の7畳半の広間からは、水面に浮かぶ蓮を望むことができるよう、佐賀城の濠をそのまま「庭」の一部として見立て、設計されています。

【県立博物館・県立美術館学芸課博物系担当係長 渡部芳久さん】
「これまでと同様に、地元の人に愛されて、ずっとずっと長く、同じ人が使っていただけるようにですね、管理する博物館としてもですね、維持管理をやっていきたいというふうに思っています」

今回の登録により県内では54カ所、133件目となります。

サガテレビ
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