日本維新の会は2日、国会内で整備新幹線のプロジェクトチーム(PT)の会合を開き、北陸新幹線延伸ルートについて、これまで議論されてきた1ルートに、7つの対案を加えた8ルートを自民党に提案し、再検討を求めることで了承した。

北陸新幹線の延伸ルートを巡っては2016年、当時の与党である自民と公明が「小浜・京都ルート」を採用したが、京都府内の地下水への影響の懸念や物価高で建設費が膨らんだことなどから、未だに着工しておらず、再検討を求める声が上がっている。

維新が新しく提示する7パターンは以下の通りだ。

・「亀岡ルート」
・「米原ルート(乗り入れ)」
・「米原ルート(乗り換え)」
・「湖西ルート(新設)」
・「湖西ルート(在来線活用)」
・「舞鶴ルート(京都経由)」
・「舞鶴ルート(亀岡経由)」

維新は、自民との間に新たに設置される与党PTで、8ルートそれぞれの費用便益費などを試算した上で、比較検討したい考えだ。

PTの座長を務める前原氏は「『小浜・京都ルート』が、誰も知らないままに2党(自民・公明)で決められた。我々は考えられるすべてのルートを俎上に乗せて1つ1つ検討していく」と述べ、「8パターンのメリットデメリットを国民に公開して進めていく、最後はどうなるかわからない」と議論に透明性を持つことを強調した。

初回の与党PTは月内にも開かれる見通しだ。