北海道オホーツク地方の雄武町の特別養護老人ホームで、入所者の金を着服した施設長が7月、自主退職した。

UHBの直撃取材に対し「ギャンブルに使った」と話している。

「UHBですが、45万円の着服の件で話したかったんですが」(沼田海征記者)

「なんでこんなことしてしまったのかなという思いでいっぱいです」(雄愛園の前施設長)

7月まで雄武町の町立特養ホーム「雄愛園」の施設長だった男性だ。

町の社会福祉協議会によりますと男性は2024年8月以降、複数の入所者の通帳から現金を引き出し、計約45万円を着服していた。

「(Q.何に使った?)ギャンブル。ストレス発散するために」

「(Q.ためらいはなかったか)…ためらいはありました」(いずれも前施設長)

町立特養ホーム「雄愛園」の前施設長
町立特養ホーム「雄愛園」の前施設長
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男性は「一身上の都合」という理由で自主退職し、現在まで処分は受けていない。

「(Q.謝罪は入所者や職員に対してあったのか?)一切ないです」

「怒りと不安と、今後の施設を継続していけるのかどうか、今職員も家族も不安なところです」(いずれも雄愛園の関係者)

雄愛園の関係者
雄愛園の関係者

「関係者によりますと、前施設長はすでに明らかになっている不明金約45万円だけでなく、数百万円にも及ぶ着服をしている疑いがあるということです」(沼田海征記者)

入所者の通帳を調べたところ、前の施設長が着服したのは総額数百万円にも及ぶ疑いが出てきた。

「調査されているところなので、僕が。精神的にあれなので申し訳ありません」(前施設長)

入所者の銀行口座の明細
入所者の銀行口座の明細

特養ホームの運営を委託している雄武町はこの問題について…

「取材に対してお答えできないです。議会の答弁が終わっていない中で報道対応できない」(雄武町の担当者)

北海道は9月から監査に入った。

特養ホームは警察に被害届の提出を検討しているということだ。

特養ホームの運営を委託している雄武町
特養ホームの運営を委託している雄武町
北海道文化放送
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