知床遊覧船沈没事故で業務上過失致死の罪に問われている運航会社社長の裁判が4月17日、結審しました。

 社長の桂田被告は「命の重さを考える」と述べ、改めて謝罪しました。


 「桂田被告が釧路地裁に到着しました。きょうは桂田被告の最終陳述が予定されています。最後に何を話すのでしょうか」(沼田海征記者)

 桂田精一被告は20人が死亡、6人が行方不明となっている「KAZU1」沈没事故で業務上過失致死の罪に問われています。

 運航管理責任者として事故は予見できたのか、どうか?

 16日の裁判では…

 「悪天候が予測された中、出航させることは乗客を危険にさらすことだと予見が可能であり、中止する義務があったのは明らか。まさに人災といえる重大事案」(検察側)

 検察側は禁錮5年を求刑しました。

 5年の量刑は業務上過失致死罪の法定刑の上限です。

 4月17日の最終弁論で、弁護側は沈没の原因となったハッチの不具合は予見できないとして無罪を主張しました。

 「ハッチの不具合が国の検査で看過され、把握できなかった。予見はできなかったため、業務上過失致死罪は成立しない」(弁護側)

 最終陳述を行った桂田被告は…

 「経営者として事故を防げなかった責任を強く感じています。事故以降、改めて人の命の重さと自らの判断の持つ意味を考えることとなりました。最後にこの事故を決して忘れることなく、今後の人生の中で向き合い続けていきたいです」(桂田被告)

 こう述べると裁判長、検察側、被害に遭った乗客の家族などに対して計5回頭を下げました。

 裁判は4月17日、結審しました。

 4月23日で事故からちょうど4年が経ちます。

 被害者の家族は…

 「私たちの心をえぐるような態度、いねむりしたり、あくびをしたり、あんな態度はとってほしくなかった」(小柳宝大さんの父親)

 「重罰を与えてほしいと思っている」(乗客家族)

 「26名の命がここまでの状況になって、たった5年で刑期が終わったとして許されるのか」(乗客家族)

  判決は6月17日に言い渡される予定です。

北海道文化放送
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