災害時に欠かせない非常食は、賞味期限が迫るとその食べ方が限られていた。中学生から大学生までのアイデアで、非常食のアレンジレシピを競うコンテストが山形市で開かれた。
本格的なパエリアやおいしそうなパンケーキ。
(リポート)
「実はこの料理は、すべて長期保存のきく野菜ジュースやアルファ米を使った料理なんです」
これは山形市の企業が2022年から企画しているイベント。
(西谷・西谷友里取締役)
「防災を日常に溶け込ませよう、非常食をもっと身近に感じてもらおうという想いのもと、このイベントを企画した」
2025年は県の内外の学校から18のレシピが集まり、27日の決勝大会に進んだ山形をはじめ、宮城・東京など7校が参加した。
テーマは「非常食をいつもの食事に溶け込ませよう」
どれひとつとして同じものがないさまざまなアイデアが詰まったレシピが並んだ。
コンテストの審査員6人は、非常食の提供企業や防災に力を入れる企業から選らばれ、試食審査で個性あふれる料理に驚いていた。
(カゴメ東北支店・加賀谷真由さん)
「和のお菓子だったりご飯だったり、普段食べているようなメニューだったり、アレンジの幅が去年以上に広くて素晴らしい」
(損害保険ジャパン山形支店・神原弘さん)
「若い学生さんたちが非常食をどうやったらおいしく食べられるかということをいろいろ工夫して模索して作っているということは素晴らしい」
最高賞の大賞には、宮城・多賀城高校2年及川大智さんのアルファ米を砕いて作った「お米アイスパフェ」が選ばれた。
(多賀城高校2年・及川大智さん)
「天童市へ行った時にコメのアイスがおいしかった。同じようなスイーツができたらと思い、パフェにしてみた。苦労したのはコメのアイスを作る時、コメの粒が大きいままだと良くなかったので砕いてみて、1歩踏み出して良かった」
主催者は今後も学生たちと協力しながら、防災を身近なものとして発信したいという。