従来の健康保険証が3日後の12月1日に期限切れとなります。

これについて国は2026年3月末までを猶予期間に設定していますが、今後はマイナンバーカードと一体化したマイナ保険証への移行が本格化します。

病院の様子を取材しました。

鹿児島市の鹿児島市立病院です。

受診する人は最初に受け付けのマイナ保険証を読み取るカードリーダーに向かいます。

マイナ保険証を利用
「(マイナ保険証は)大変楽です。差し込んでポンポンと押すだけで完了」
「楽です。情報が入っているということで、他の病院に行っても何の薬を飲んでいるか分かるから私は楽だと思う」

このようにマイナ保険証のメリットを実感する人がいる一方、従来の保険証を使い続ける人もいます。

従来の保険証を利用
「そのままの保険証で不自由していないのと、情報が洩れることが怖くてまだ使っていない」

鹿児島市立病院では病院利用者の55%がマイナ保険証を使っています。

鹿児島市立病院 医事情報課・片野田康之参事
「マイナ保険証を使っていただくことで、患者さんもスムーズに診療でき、病院内の事務としても保険の確認がリアルタイムにできる」

すべての健康保険証は3日後の12月1日に期限切れになり、12月2日以降はマイナ保険証か健保組合などから発行される資格確認書に切り替える必要があります。

しかし、国は期限切れの保険証でも資格情報が確認できれば2026年3月末までは保険診療を受けられるとしています。

その背景にはマイナ保険証の全国の利用率が10月の段階で37.14%と、半分にも届いていない現状があります。

残り4カ月の猶予期間で、いかにしてマイナ保険証の利用者をスムーズに増やすかが今後の課題となりそうです。

田中慎介記者
「マイナ保険証に紐づけられていないマイナンバーカードを病院に設置されているカードリーダーに置くと、登録画面に切り替わりマイナ保険証に紐づけられます」

鹿児島市立病院 医事情報課・片野田康之参事
「現在、市立病院ではマイナンバーカードリーダーを7台設置しているが、12月に向けて5台増設する予定。マイナ保険証を利用した受診でスムーズに行くことを周知した上で、利用の促進を図っていきたい」

鹿児島テレビ
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