クマ被害対策の支援のため秋田県に派遣されていた自衛隊について、小泉防衛大臣は28日、「11月末をもって活動を終了する」と述べました。

クマ被害が相次ぐ秋田県内では、県の要望を受けて11月5日から陸上自衛隊第21普通科連隊に所属する隊員が、横手市や鹿角市など12市町村でクマ対策の後方支援活動にあたっています。

27日までに延べ815人の隊員が、箱わなや駆除したクマの運搬などを行いました。

28日の閣議後の会見で、小泉防衛大臣は「自治体や猟友会が部隊と緊密に連携してもらったおかげで、滞りなく活動が実施できた」と述べました。

その上で、各自治体のニーズに応えられたなどとして、自衛隊の派遣を予定通り11月末で終了するとしました。

小泉防衛相:
「漫然と期間を延長することはせず、11月末をもって活動を終了することとした。今後は11月14日に政府として取りまとめられたパッケージに基づく施策によって、クマ対策を実施していくことになる」

小泉大臣はさらなる自衛隊の派遣について「現時点では考えていない」と述べ、今後は自衛隊OBなどへの情報提供を通してハンターの確保に協力したいとしています。

秋田テレビ
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