地震や水害など大規模な災害への平時からの備えです。

災害時、特に支援が必要な高齢者や障害者などを受け入れる福祉避難所を迅速に立ち上げる訓練が28日、熊本市の福祉施設でありました。

【社会福祉法人リデルライトホーム 木村 准治 事務長】
「福祉避難所は、全国的になかなか立ち上がらないという課題がある。社会福祉法人やNPO法人が連携をして障害者や高齢者、児童を受け入れる福祉避難所を立ち上げられるような実訓練を行いたい」

この訓練は、熊本市などで高齢者施設を運営する社会福祉法人『リデルライトホーム』が企画したものです。

訓練は大雨で近くを流れる白川の水位が上昇、氾濫の恐れがあるとの想定で行われました。

訓練には『リデルライトホーム』の職員や、熊本学園大学で福祉を学ぶ学生などが参加。

施設内に福祉避難所を開設したほか、病気などの理由で避難所に入れない人向けに
駐車場に車中泊ができるスペースを確保し、避難者が車内でも安心してすごせるよう    環境を整える手順などを確認しました。

【久保田 優果 記者】
「車中泊の横にテントを設置することで、着替えや子どものあそび場として利用できるということです」

こちらの施設では9年前の熊本地震でも福祉避難所を立ち上げ、支援の必要な人を受け入れました。

ただその際、人員や物資の確保のほか、避難者のプライバシーの保護などについて多くの課題があったということです。

施設は、平時から訓練を重ね課題を一つずつ克服していきたいとしています。

テレビ熊本
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