出火からまもなく丸2日が経過しますが、香港当局はようやく「火はほぼ消し止められた」と発表しました。
香港から工藤雄矢特派員の報告です。
【工藤雄矢特派員】
きょう=28日午前に火がほぼ消し止められた、現場です。先ほど、消防当局は、今回の火災で、高層住宅に設置されていた火災警報器が、正常に作動していなかったと発表しました。
避難所や現場周辺で話を聞くと火元となった高層住宅の27階に住む高齢(81歳と75歳)の両親が行方不明という男性は、病院などを回り、尋ねても、真摯に対応してくれないと嘆いていました。
また、避難所では、支援物資が、十分ある一方で、住む所がなくなったという住民たちの喪失感を強く感じました。
■香港当局 工事関係者ら5人を逮捕
出火原因については、今のところ不明ですが、火がここまで燃え広がった原因の1つとして、改修工事用の竹の足場があるとみられ、今回の火災を受けて香港当局は、建築現場で、竹の足場を金属に変えるよう業者に義務づけることを決めました。
そして、香港当局は、きのう=27日、工事業者の役員3人を過失致死の疑いで逮捕し、きょう=28日さらに、工事のコンサルタント会社の2人を逮捕していて、これから原因究明などに向け、捜査が本格化するものとみられます。
(FNN上海支局 工藤雄矢)