富山県教職員組合は、小学校に勤務する50代の女性教諭が、保護者からのクレームが原因で適応障害を発症し、公務災害の認定を受けていたことを明らかにしました。

県教職員組合による会見
県教職員組合による会見
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会見した県教職員組合によりますと、50代の女性教諭は、保護者懇談会の際に多くの苦情を言われたり、クレームの電話を繰り返し受けたことなどが原因で、適応障害を発症し、今年7月、労災にあたる公務災害に認定されたということです。

女性教諭は2022年から1年半にわたって休職していましたが、現在は仕事に復帰しています。

組合のアンケート調査では、保護者から過剰と思われるクレームを受けたと答えた教職員は8割にのぼり、そのうち82%が朝起きられないなどの心身への影響を訴えたとしていて、教育委員会に対し、苦情に対応する相談窓口を設置するよう求めています。

*県教職員組合能澤英樹執行委員長
「当事者による解決が難しい場合は早急に第三者の仲介につなげることが有効。各教育委員会には来年度の準備に向け、体制の構築を進めてもらいたい」

(富山テレビ放送)

富山テレビ
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