熊本市の11月定例議会が28日開会し大西市長は市電の決済について全国交通系ICカードが利用可能な機器に更新する方針を明らかにしました。
28日開会した熊本市の定例議会。
冒頭、大西一史市長は高額な更新費用がネックとなりこれまで協議を続けてきた
市電の決済機器について言及しました。
【大西一史市長】
「市民や利用者の皆様にとっての利便性の向上と、コストの適正化を総合的に判断し、全国交通系ICカードが利用可能な機器に更新することといたしました」
現在の機器を一部安価なものにするなどして約1億5000万円の費用で更新を行う方針で市によりますと国の補助を受けた場合、さらにコストを抑えられる見込みだと
いうことです。
これにより、市電ではこれまで通りの決済方法を継続できることになります。
利用者や市電の運転士などへのアンケートで全国ICを支持する声が多かったことが
方針決定の大きな理由だということです。
【大西市長】
「優先するのは利用者の利便性。それがあまりにも費用がかかって経営を揺るがすほどなら問題だが、コストも国からの補助で圧縮できることになった」
市は次の定例議会に提出する来年度予算案に関連議案を盛り込む方針です。