長井市で、地域に伝わる伝統野菜・花作大根(はなつくりだいこん)の収穫作業が行われている。
花作大根は、長井市花作地区に江戸時代から伝わる伝統野菜で、長さ約15センチと一般の大根より短く辛味が強いのが特徴。
現在は市内3軒の農家が生産を手がけていて、11月上旬に収穫が始まった。
花作大根の種をまいた9月は、雨が多かったため成長が遅れ、全体的にサイズが小ぶりとなったものの、味は例年並みに仕上がったという。
かつてはほとんどが漬物用だったが、最近は辛みをいかしてそばの薬味にするなど、新たな味わい方も広がっている。
(生産者・横澤芳一さん)
「伝統的に伝わってきた野菜はできるだけ後世に残していけるように、生産者が出てくればうれしい」
花作大根の収穫作業は11月いっぱい行われ、長井市の道の駅や産直施設などで販売される。