J3リーグ最終節を控えた福島ユナイテッドFC。今シーズンの締めくくりとなる11月29日の宮崎戦を前に、チーム攻撃の中心として活躍する芦部晃生選手(24)に話を聞いた。

攻撃の中心 芦部晃生選手

2025年夏に期限付き移籍で加入した芦部選手は、加入後全試合に出場。特にシーズン終盤では直近3試合で3ゴールと絶好調だ。普段は愛犬との散歩を日課とする芦部選手と共に、今シーズンを振り返った。

福島ユナイテッドFC MF11・芦部晃生選手
福島ユナイテッドFC MF11・芦部晃生選手
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「毎朝、早く起こされて家の近くを散歩しています」と笑顔で語る芦部選手。プライベートでの穏やかな表情とは対照的に、ピッチ上では攻撃の起点として鋭い動きを見せている。

過去最多8698人が詰めかけた鹿児島戦

2025年の福島を語る上で欠かせないのが、8月30日に行われた鹿児島戦だ。この日はホームスタジアムに過去最多となる8698人のサポーターが集結。芦部選手もスタメン出場し、その熱気を全身で感じたという。
「選手入場の時から本当にホームだなと圧倒されましたし、1人1人の声が身にしみて感じました」と当時を振り返る芦部選手。
「本当に苦しい時間帯だったり、そういう時間帯に選手は本当にサポーターの声に助けられているなと思います」と熱く語った。

福島ユナイテッドFCの新スタジアム計画
福島ユナイテッドFCの新スタジアム計画

この日はさらに、日本初の完全木造スタジアムとなる新スタジアム計画も発表。雨水などを再利用しエネルギーを循環させる環境に配慮した設計となっていて、クラブの未来に向けた大きな一歩となった。

J3最終戦へ「勝利を掴み取りたい」

現在J3リーグ10位の福島ユナイテッドFCは6位と勝点「3」差。11月29日の最終戦では4位の宮崎と対戦する。

手応えを語る芦部選手
手応えを語る芦部選手

芦部選手は最終戦に向けてのチーム状況について「みんなで楽しくできていますし、1人1人がこの試合にかける思いが伝わるようなトレーニングができている」と手応えを語った。

寺田監督 続投決定

さらに、11月25日には寺田周平監督の来シーズン続投も発表された。寺田体制2年目となった2025年は、「パスを繋いで崩し切る攻撃的サッカー」を継続。リーグ4位の58得点を挙げる攻撃力を誇るチームに成長した。
サポーターからは「寺田監督のサッカーになって楽しい」「得点が取れなかった時期を知っているので、いまは見ていて楽しい」との声が挙がっている。

続投が決定した寺田監督
続投が決定した寺田監督

寺田監督自身も「そういった声はすごくありがたい。根本には福島の皆さんが誇りに思えるような、自慢できるようなチームを作りたいと思っている」と語り、「1年やってきたものを出し切ったと思えるような、リーグ最終戦にしたい」と意気込みを示した。
寺田監督就任後、ホーム戦の入場者数は年々増加。最終戦で5300人が入れば平均2500人を超える見込みだ。

「一人一人の声が力に」

芦部選手は最後に「皆さんを本当にこの試合楽しませたいと思っていますし、サポートの方々1人1人の声が僕たちの力になっています。ぜひ友人だったり、家族だったり、たくさんの人を一緒に連れてきてもらって、一緒に勝利を掴み取れればいいなと思います」と熱いメッセージを送った。

意気込み語る芦部選手
意気込み語る芦部選手

今週末の最終戦、芦部晃生選手の活躍と福島ユナイテッドFCの勝利にぜひ期待したい。
(福島テレビ)

福島テレビ
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