のどかな田園風景が広がる兵庫県加西市でひっそりとたたずむ無人駅。北条鉄道・網引駅。
今ここに、SNSで話題となっている秋の風景が広がっています。
■樹齢90年の高さ20メートルを超える大きなイチョウの木
【イチョウを見に来た人】「このイチョウを見に来ました。毎年来ているんですけど、いつも大きくて綺麗で感動します」
【イチョウを見に来た人】「SNSで見て家から近いので、ぜひ父母孫と一緒にみたいなと思ってきました。枝振りといい、葉っぱが落ちて、黄色のじゅうたんになっているところがすごいなと思います」
高さ20メートルを超える大きなイチョウの木。樹齢は、およそ90年と言われています。
【元網引町区長 板井正和さん】「昔、たばこ屋さんやったんですけど、そのたばこ屋さんの娘さんが生まれた時に、そのお祝いの記念として、ここに植えられたと言う話を聞いています。加西市の玄関口の街を象徴するような木として、ずっと残ってほしいなと思います」
■子どもの頃から北条鉄道の運転士になるのが夢だったという坂江さん
加西市と、小野市を結ぶ北条鉄道。1時間に2本ほどの運行ですが、地域の人たちの生活を支えています。ことしで運転歴9年となる坂江大宗さん。
【北条鉄道・運転士坂江大宗さん】「地域と運転士の距離感がすごく近くて、それにすごい憧れて、ここの運転士になりたいなって思ってなりました」
坂江さんは、子どもの頃から北条鉄道の運転士になるのが夢でした。デビューを果たした時には地元の人たちから盛大にお祝いされました。
■イチョウの木に見守られて…小さな無人駅は秋の色に染まる
【北条鉄道・運転士坂江大宗さん】「この時期はやっぱり視界に入りますね。空が青色のところに黄色のでかいのがポンと急に現れたりするんで。やっぱり運転していて綺麗だなって思うのは秋ですね」
イチョウの木は、坂江さんの成長をずっと、見つめてきました。
【北条鉄道・運転士坂江大宗さん】「地域の方々に支えられて日々運行してますんで、地域の皆さんをすごく大事にしたいなって思ってますけども、やっぱりイチョウ見に初めての方もたくさん来てくださるので、そういった方々にも優しい鉄道でありたいなと思ってます」
イチョウの木に見守られて…小さな無人駅は秋の色に染まります。
(関西テレビ「newsランナー」 2025年11月27日放送)