北海道北斗市に住む60代の女性が、タレントなどの画像を勝手に使用したとみられる投資広告をきっかけに暗号資産の購入を勧められ、約5400万円を失う詐欺被害がありました。
警察によりますと、女性は3月中旬ごろ、タレントの明石家さんまさんと小島よしおさんの2人のタレントの画像が使用されたインターネット上の投資広告に興味を持ち、アクセスしました。
投資情報を得るには個人情報の入力が必要との指示を受けて、女性は個人情報を入力しました。
すると「クリプトプロマーケット」という会社を名乗る者から電話があり、投資専門家「ゾート・エドワード」という名の日本語を話す男など数人から、金や石油などの取引に関する投資を勧められました。
女性は相手と電話やオンライン会議ツール「Zoom」で会話しましたが、相手は顔を出さず、投資のシステムを説明する画面が映されていたということです。
女性は6月20日から10月29日までの間に、合計9回にわたって約5400万円相当の暗号資産を購入して送金。
しかし、最後の送金後に相手と連絡が取れなくなったということです。
女性は11月21日、函館中央署に被害を届け出ました。
警察は、SNSで知り合った相手から現金を要求された場合は詐欺を疑い、警察相談専用電話「#9110」に相談するよう呼びかけています。