宮城県女川町で11月25日夜、「クマが目撃された」として町が26日、公式SNSで注意を呼びかけました。ところがその後、掲載されたクマの画像が生成AIによるフェイクで、目撃情報自体も事実ではなかったことが明らかになりました。

女川町が26日午後、町の公式Xに投稿した内容です。

路上にクマがいる画像とともに、25日午後7時ごろ、大原地区のしおかぜ保育所の近くでクマが目撃されたと注意を呼びかけました。

この画像は、情報提供者とされる住人から寄せられたものと、町は説明していました。

しかし、その後、画像を作成した本人から、「生成AIで作成したフェイク画像だった」と町に申し出があったということです。

さらに町が確認したところ、クマの目撃の事実そのものもなかったことが判明しました。

町は「緊急の情報として危険を防ぐために発信した」と説明したうえで、今後は情報の精査を徹底するとしています。

しおかぜ保育所では、クマの侵入を防ぐために机やいすで「バリケード」をつくる準備を進め、園児を早めに帰宅させるなど対応に追われました。

この投稿は、26日午後6時までに400万回以上表示され、大きな反響を呼びましたが、「フェイク」と判明しました。

仙台放送
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