宮城県立精神医療センターの名取市内での建て替えを巡り、患者などでつくる団体が早期の建て替えや当事者の声を反映した議論を県に求めました。

要望書を提出したのは、県立精神医療センターに通う患者などでつくる2つの団体です。

精神医療センターは県が主導した病院再編構想では、青葉区の東北労災病院と併設し、富谷市に移転する計画でしたが、議論の末、県は去年11月、名取市内での建て替えに方針を転換しました。

そして、県は、今年7月、有識者で構成する審議会で、現地での建て替えや移転が決まっている県立がんセンターの敷地を利活用する案など5つのプランを示しました。

しかし、これ以降、具体的な議論は進んでおらず、意見書の中で、団体は早期の建て替えを実現することや村井知事との懇談の場を設けることなどを求めました。

精神障がい者のくらしと医療を考える仙南ネットワーク 小泉潤代表
「患者さんたちが苦しんでいるところを一刻も早く楽にしてあげたい。早く決めていただきたい」

要望に対し、県は「知事との懇談は報告したうえで、検討させていただきたい」などとしています。

仙台放送
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