SNS上で、実在する著名人やテレビ局のアナウンサーなどを装った「偽アカウント」が横行している。テレビ宮崎のアナウンサーや気象予報士も「偽アカウント」を繰り返し作られた。ダイレクトメッセージ(DM)を通じて投資話を持ちかけ、金銭を騙し取る「SNS型投資詐欺」による宮崎県内の被害額は、10月末時点で約5億2784万円に上り、30代から50代を中心に被害が拡大している。
偽アカウント、巧妙な手口で近づいてくる
UMKテレビ宮崎・オカファーエニス豪アナウンサーの「Instagram」(インスタグラム)偽アカウントが発見された。並べて見ても、一見しただけでばどこが違うのかわからない。このように、よく作り込まれた偽アカウントが、「SNS型投資詐欺」の入口となっている。

宮崎県警本部 生活安全部の本田敏郎統括官は、SNS型投資詐欺の手口について「最初はSNSで接触し、その後ダイレクトメッセージを送ってきたりLINEに誘導したりして、言葉巧みに長時間、毎日のように連絡を取り続けることで相手を信用させる」と説明する。

実際に、オカファーアナの偽アカウントから送られてきたとされるDMには、「株式学習グループを運営しております。想定利益は60パーセント以上を目標としています」といった内容が記載されていた。
「私も儲かりました」で信用させる

このメッセージに返信し、話が進むとLINEに誘導され、架空の投資方法を教えられることになる。本田統括官によると、手続きの段階でカスタマーセンターの人間などを名乗る人物が登場し、犯人グループが「私も儲かりました」などと信用させようとするという。

その後、詐欺グループは投資用の偽サイトに誘導。そこにお金を振り込むとサイト上では利益が出ているように見えるが、実際には引き出すことができず騙し取られてしまう。

こうしたSNS型投資詐欺は、まず相手を信用させることが重要であるため、県民にとって親近感のある地方テレビ局のアナウンサーなどが偽アカウントの標的になりやすい。テレビ宮崎の夕方ニュースで気象情報を伝えている古山圭子気象予報士も、偽アカウントを作られている。しかも1回ではなく、繰り返されているという。古山気象予報士も、オカファーアナも、繰り返し作られる偽アカウントに怒りを覚えている。

古山圭子気象予報士:
半年で10回ぐらいはなりすましがありました。私は何もしていないのに、私の偽のアカウントが悪さをしているというので、複雑な気持ちになりました。

オカファーエニス豪アナウンサー:
フォロワーの皆さんが、「偽物アカウントできてますよ」と、DMでメッセージを送ってくれる。そこで私も初めて検索して気づくんですけど、中にはその偽アカウントって私にばれないように私のことをブロックしているアカウントもあります。
被害に遭わないために

なりすまされる側も偽アカウントへの注意を呼びかけているが、いたちごっこが続く中で、SNS型特殊詐欺の被害に遭わないためにはどうすれば良いのだろうか。
本田統括官は、「偽アカウントは、微妙に本人と名前が違ったり、_(アンダーバー)が-(ハイフン)であったり、フォロワー数や投稿数が極端に少なかったりする」と、見分けるポイントを挙げる。

県警によると、県内のSNS型投資詐欺の被害額は、10月末時点で約5億2784万円。被害者は30代から50代が中心となっている。
県警は、「すぐにお金の話をしてくるメッセージは疑い、警察や家族に相談してほしい」と注意を促している。
(テレビ宮崎)