ゴールデンウィークの「定番レジャー」として人気の潮干狩りですが、とれるアサリにいま異変が起きています。

福岡県の東部、周防灘に面した築上町の浜の宮海岸です。

◆記者リポート(5月1日)
「ゴールデンウィークということもあって潮干狩りをする人が大勢集まってます」

春の大潮に合わせた潮干狩りは、ゴールデンウィークの人気のレジャー。

熊手やシャベルで砂を掘り、お目当てのアサリを探します。

浜の宮海岸では入場料500円で、2キロまでを持ち帰りことが可能で、訪れた人たちが思い思いの場所で潮干狩りを楽しんでいました。

◆潮干狩り客
「楽しい」

Q.あとどれくらいとりたい
「10個」

ところがー

◆潮干狩り客
「全然とれないですね。私のつまみ程度とれればいいかな」

◆潮干狩り客
「網いっぱいとりたいけど、なかなか…」

期待したほどアサリがとれないようです。

記者が実際に掘ってみるとー

◆記者リポート
「アサリはとれたんですけど、これくらいのサイズの物が多いですね。いつも食べているものよりも少し小ぶりな気がします」

サイズを測ってみると約2.5センチ。

産卵に向けて大きく育つ時期ですが、小ぶりなものが目立ちます。

採取できるアサリについて、福岡県は資源保護のため「3センチ以上」と定めています。

アサリを探し始めて約30分。

◆記者リポート
「30分くらいで7個とれたんですけど、例年と比べてどうですか?」

◆築上町産業課 岡崎翼さん
「ピークと比べると何十分の一になっているというのが正直なところ」

築上町の担当者もアサリが数を減らしている現状に頭を悩ませています。

◆築上町産業課 岡崎翼さん
「うまい方がとっていただいたら、1kg2kg持って帰られる方はいるが、10粒もとれなかったと言われる方も一定数おられますね。全国的に資源量減少していて、その資源量保護のために開場時期も短くしている」

国内のアサリの漁獲量の推移をみると、1983年のピーク時には16万トンあまりとれていたものが、2014年にはほぼ10分の1に。

さらにその後10年で年間約4400トンまで激減しています。

全国有数の産地となってきた豊前海周辺でも減少が続いていて、県などによると、冬の波の高い時期に稚貝が流出している事や、エイによる食害、さらには川から流れ込む栄養分の減少などが原因とみられています。

県や築上町は、潮干狩りで採取できる量に上限を設けているほか、稚貝を守る装置を開発するなどして、資源量の回復に取り組んでいます。

◆築上町産業課 岡崎翼さん
「地球温暖化や海面上昇という複合的な理由もあって、完璧に元の通りというのは難しいが、少しでも増やしていければ」

テレビ西日本
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