メダルラッシュが続いている「東京2025デフリンピック」。
大会10日目の24日も金メダル獲得です。
映像に映っているのは、鍛え抜かれた鋼のような肉体でスタンドの観客に応援を求める、男子円盤投げの湯上剛輝(まさてる)選手(32)。
湯上選手は、円盤投げの日本記録保持者にして、2017デフリンピックの銀メダリスト。
生まれつき両耳の聴力がほとんどなく、6歳の時から左耳に人工内耳を装着しています。
それでも、日本記録保持者としての意地を見せ、9月に東京で行われた陸上の世界選手権では、デフアスリートとして日本選手初の出場を果たしました。
湯上剛輝選手:
僕自身、聴覚障害者の人たちの“ヒーロー”になりたいという思いで。
聴覚に障がいのある子供たちに、夢や希望勇気と感動を与えられるような選手になるため臨んだ24日の決勝。
4投目にデフリンピック記録を更新する58メートル93をマーク。
悲願の金メダルを獲得しました。
試合後には、スタンドから声援を送っていた妻の明夏里さんと愛する息子のもとへ。
妻・明夏里さん:
良かった、良かったぁ。
デフ新記録で金メダル・湯上剛輝選手:
目指していた金メダルが無事取れて素直にうれしいです。目で見える形で応援いただいて、家族ももちろんですけど、応援がすごい力になりました。
デフリンピックは週末もメダルラッシュとなりました。
陸上男子200メートル決勝では、400メートルとの2冠を狙う山田真樹選手(28)が最後の直線で意地を見せました。
金メダルにはわずか0.07秒届きませんでしたが、今大会2つ目のメダルとなる銀メダル獲得です。
100kmのコースで競う自転車の個人ロードレースでは、初出場の藤本六三志(むさし)選手(30)がゴール前のスプリントを制し銅メダル。
今大会、自転車競技初のメダルとなりました。
2つの金メダルを獲得している水泳の茨隆太郎選手(31)は400メートル個人メドレーも制し、今大会3冠達成!
自身通算23個目のメダル獲得です。
また、空手でも男子・個人形、女子・団体形の2つで金メダルが飛び出しました。
日本勢の活躍が続いています。