「備前焼」がふるさと納税返礼品に

岡山県が誇る「備前焼」が、新型コロナウイルスで打撃を受けている。
そこで立ち上がったのが、人間国宝の伊勢﨑淳さんら、備前焼作家たち。
名だたる作家の作品が、備前市のふるさと納税の返礼品に加わった。

備前焼特有の模様、緋襷(ひだすき)や胡麻(ごま)の魅力が1枚に表現された大皿。

この記事の画像(11枚)

岡山県が誇る人間国宝・伊勢﨑淳さんが製作した作品で、334万円以上寄付すると返礼品として受け取れる。

備前市がふるさと納税の返礼品に加えたのは、伊勢﨑さんや県の重要無形文化財保持者の作品など、約50種類の備前焼。

人間国宝・伊勢﨑淳さん(84):
町を歩いている人が少ない状態で、こういうことは数十年の間で初めてじゃないかと。市のためだし、備前焼のためでもありますけど、できることなら協力させていただきたい

外出自粛の影響顕著に…来店ゼロの日も

備前焼を販売する店が多く立ち並ぶ通りでは、平日の昼ということもあるが、行き交う人はほとんどいない。

備前焼は購入者の多くが市外の人で、新型コロナによる外出自粛の影響は4月以降、顕著に現れた。

創業27年目の「備前焼 陶吉」では、初めて1日の来店がゼロの日があったという。

備前焼 陶吉・尾仲忍さん:
最近はちょっと多くなってきましたが、まだ全然、大変な時期だと思っています

備前焼陶友会によると、加盟する作家の売り上げは2019年の4割。

本来なら10月に開かれる予定だった一大イベント「備前焼まつり」も中止となり、ふるさと納税を通じた需要の掘り起こしに期待がかかる。

備前焼 陶吉・尾仲忍さん:
ぜひ、皆さんに備前焼の良さを知っていただきたい

ふるさと納税に「大きな期待」

市は、返礼品の追加に合わせて、ふるさと納税のポータルサイト「ふるさとチョイス」に備前焼の特集ページを組み、PRする考え。

備前市・田原隆雄市長:
広く若い人、幅広いファンの心をつかもうというのが今回の趣旨

人間国宝・伊勢﨑淳さん(84):
こちらも発信していかないといけない。大きな期待を持っていますよ

新たな取り組みは、800年の歴史を持つ地場産業を守ることにつながるのか。
成果が注目される。

(岡山放送)