ウクライナの和平案をめぐり、アメリカとロシアの代表団がアラブ首長国連邦・アブダビで協議を行っているとアメリカメディアが報じました。
アメリカのCBSニュースは25日、当局者の話として、ドリスコル陸軍長官がロシア側と会談するため、24日からアブダビを訪問していると伝えました。
ウクライナの和平プロセスを前進させるため、25日も協議を続ける予定だということです。
またイギリスのフィナンシャル・タイムズは、ウクライナ側はアメリカとロシアの会談を把握していると伝え、ドリスコル氏がアブダビで、ウクライナ国防省情報総局のブダノフ局長と会談する可能性があると報じています。
ブダノフ氏は、ゼレンスキー大統領からアメリカとロシアとの交渉プロセスに参加する代表メンバーに任命されています。
ロシアのペスコフ大統領報道官は25日、アメリカ側との協議についてロシアメディアに対し、「まだ何も報告することはない」とコメントしました。
和平案をめぐっては、アメリカとウクライナなどが協議を続けていてウクライナのNATO(北大西洋条約機構)加盟や領土の扱い、安全保障の枠組みなど、主要な争点で調整が難航しているとみられています。