23日、福岡県の北九州空港で海上保安庁の無人機が着陸時に機体の一部を損傷し、国の運輸安全委員会は「重大インシデント」として現地調査に入りました。

運輸安全委員会の2人の航空事故調査官は、25日午後、北九州空港にある海上保安庁の運用センターを訪れ調査に着手しました。

海上保安庁によりますと、23日午後6時半ごろ、遠隔操縦式の大型無人機「シーガーディアン」が北九州空港に着陸する際、機体後部が滑走路に接触し垂直尾翼の下側とプロペラの先端が損傷しました。

けが人はいませんでした。

こうした機体の損傷は今回が初めてで、運輸安全委員会は事故につながりかねない「重大インシデント」として、地上で操縦していたパイロットに話を聴くほか、機体や滑走路の状態を調べる方針です。

◆運輸安全委員会 小松原健史 航空事故調査官
「まずは操縦していた人と機体の調査。あとは滑走路に痕跡があると思われるので、その調査を主に行いたい」

シーガーディアンは無人で長時間飛行できるのが特徴で、海上保安庁が洋上の警戒監視を目的に3年前に導入し、日本を取り巻く情勢の変化などを受けて、今年度から北九州に拠点を移して3機を運用しています。

テレビ西日本
テレビ西日本

山口・福岡の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。