手嶋多一が鹿児島・指宿で行われたPGAシニアツアー最終戦「いわさき白露シニア」をプレーオフを制して優勝。開聞岳を望む舞台で接戦を制した栄光と、賞金王争いの行方にも注目が集まった大会を振り返る。

プレーオフを制し見事初優勝

男子ゴルフのPGAシニアツアー今季最終戦「いわさき白露シニアゴルフトーナメント」は11月23日、鹿児島県指宿市で最終日を迎え、手嶋多一選手がプレーオフを制して優勝した。シニア3勝目となる今大会での初優勝を飾った。

開聞岳の麓で21日から開催されていた本大会は、2024年チャンピオンの塚田好宣選手を含む84人のシニアプロが、賞金総額5000万円、優勝賞金1000万円をかけて熱戦を繰り広げた。

接戦を制した手嶋選手

最終日は汗ばむほどの小春日和の中、約1100人のギャラリーが詰めかけ、円熟のプレーを楽しんだ。トップタイの9アンダーでスタートした手嶋多一選手は、5番・パー5でバーディを奪うなど3つスコアを伸ばし、トータル12アンダーでラウンドを終えた。

一方、シニア賞金ランキング2位のタイのタマヌーン・スリロット選手も、9番・パー4でロングパットを決めるなど一気に6つスコアを伸ばし、同じく12アンダーでフィニッシュ。優勝の行方は2人によるプレーオフに持ち込まれた。

プレーオフでは、手嶋選手がチップインイーグルに迫る素晴らしいプレーを見せ、勝利を手にした。

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宮本勝昌が3年連続シニア賞金王

本大会のもう一つの見どころは、今季最終戦で決まるシニア賞金王の行方だった。3年連続の賞金王を目指す宮本勝昌選手と、逆転を狙うタマヌーン・スリロット選手の争いに注目が集まっていた。賞金ランキング2位のスリロット選手は6位から「66」と伸ばして3打差を追いついたが、逆転には優勝が必須だった賞金タイトルに惜しくも届かなかった。

宮本選手は通算11アンダーの3位で今季を締めくくり、3年連続となる賞金王を獲得した。

宮本勝昌選手
宮本勝昌選手

指宿市で盛り上がった3日間

13回目となる今回の大会は、穏やかな天候の下、指宿市で3日間にわたって開催された。地元を含む多くのゴルフファンが訪れ、シニアプロゴルファーたちの技術と経験に裏打ちされたプレーを間近で観戦できる貴重な機会となった。

手嶋選手の優勝で幕を閉じた今大会は、シニアツアーの今季の集大成として、多くのゴルフファンに感動と興奮を届けた。

(動画で見る:手嶋多一が劇的プレーオフ勝利 いわさき白露シニアで初V)

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鹿児島テレビ
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