およそ400年前、日本で磁器の生産が始まった頃に焦点を当てた企画展が有田町で開かれています。【展覧会雑感】この特別企画展は県立九州陶磁文化館が開館45周年を記念して開催しています。肥前の磁器生産の草創期に焦点をあてこれまでの研究成果をもとにその始まりや発展に迫るもので、【染付竹虎文大鉢】17世紀前半の初期伊万里と呼ばれる磁器の優れた作品や、窯跡から出土した資料およそ200点が展示されています。【白磁椀】この資料は多久市の窯跡から見つかった白磁碗の底の部分です。高台(こうだい)の側面には、窯で焼く時に敷かれていた「もみ殻」が見られ、これは肥前磁器の初期の特徴の一つとされています。【県立九州陶磁文化館学芸員 巖由季子さん】「約400年前の佐賀においてどのようにして肥前磁器草創期の技術開発が行われたのかということを皆さんに知っていただきたいと思っています」特別企画展は来月7日まで有田町の県立九州陶磁文化館で開かれています。

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