香港メディアは地元中学生の日本への交流団派遣が取りやめになったと報じました。
中国政府が高市首相の「台湾有事」を巡る発言に反発していることに関連する動きとみられます。
香港の複数のメディアは22日、12月3日から13日まで日本を訪問する予定だった中学生16人と教師2人の交流団について、教育当局が派遣を取りやめる決定をしたと報じました。
取りやめの理由について香港メディアは教育当局が「生徒と教師の安全を確保するため」と説明しているとしています。
香港当局は、中国政府が、高市首相の「台湾有事」を巡る発言に反発して日本への渡航を見合わせるよう国民に向けて注意喚起したことを受け、香港市民に対し「中国人が日本で襲撃事件に遭う傾向が増加している」と主張し、日本を訪問する際は安全面で警戒するよう呼びかけていました。
香港メディアは、この交流団について日本政府が近隣諸国や地域の青少年を招待し、日本で学校訪問やホームステイなどを行う交流事業だと伝えていて青少年の交流事業にも影響が拡大しています。