アメリカのトランプ大統領は21日、ロシアの侵攻終結に向けた新たな和平案について、ウクライナのゼレンスキー大統領に受け入れを迫りました。
トランプ大統領:
我々には平和をもたらす方法がある。彼が承認しなければならない。
トランプ大統領は、アメリカが主導する新たな和平案についてゼレンスキー大統領に受け入れを迫るとともに、そうできなければ「戦い続けるべきだ」と突き放しました。
さらに「ゼレンスキー氏はいずれ何かを受け入れざるを得なくなる」以前にも「お前には切り札がない」と伝えたと語りました。
和平案は、領土の割譲や軍の縮小など28項目に上り、ウクライナに大幅な譲歩を求める内容とされていて、トランプ氏はゼレンスキー氏に対し、11月27日までに受け入れを求めています。
ゼレンスキー氏は21日、アメリカのバンス副大統領と電話で会談したあと、国民向けに演説し、「ウクライナは極めて厳しい選択を迫られている。尊厳を失うか、重要なパートナーを失うリスクを負うかだ」と訴え、和平案をめぐり厳しい決断を迫られているとの考えを明かしました。
一方、ロシアのプーチン大統領は21日和平案を「最終的な合意の基礎になり得る」と述べるととともに「ウクライナが提案を拒めば武力で目標を達成する」とけん制しました。