約170棟の建物が焼け、甚大な被害が出ている大分市佐賀関の大規模な火災。
21日県が開いた対策本部会議で、火事の被害が拡大した原因について佐藤知事が言及しました。
◆佐藤知事
「これほどまでに拡大した原因は県としては強風が吹いていたことが最大の要因と考える」
火災が発生した11月18日、佐賀関の夜の風速は15メートルを超えていたと推測出来ることから拡大の原因は「強風」であると説明。
今回の火事は自然災害であることを国にしっかり働きかけていくとしています。
「自然災害」として認められると被災者生活再建支援法が適用され家を失うなどした世帯に対し最大で300万円の支援金が出されます。
また本来は自己負担となる廃棄物の処理についても国と市町村が負担するということです。
県によりますとこれまでに全国で火災が「自然災害」と認められたのは2016年に新潟の糸魚川市で、発生した火災などがあり認められれば4例目となります。
こうした中、県警は21日火災発生からおよそ6時間後の18日、午後11時半ごろに県警のヘリコプターから撮影された映像を公開しました。
真っ赤な炎に包まれ火の海になっているのは佐賀関の「住宅街」です。
また、現場からおよそ1.4キロ離れた離島にも火が移っているのが分かります。
20日の現場の写真にはあたり一面が焼け焦げてしまっている様子や骨組みがむき出しになった建物が映し出されています。
別の写真を見ても建物が崩れ落ちてしまっていて火の勢いを物語っています。
また、現場やその周辺では火事場泥棒などの犯罪を防ぐため警察がパトロールを行っているということです。