外国為替市場の円相場で円安の流れが強まるなか、片山財務相が為替介入の可能性について言及し、市場の動きを強くけん制しました。

円相場では、政府の大規模な経済対策をめぐり財政が悪化するリスクが意識されるなか、円売りが進み、1ドル=157円台後半をつけるなど、円安の流れが強まっていました。

片山さつき財務相:
足元の動きは非常に一方的で、また急激であると憂慮している。(Q.為替介入は?)当然考えられます。

発言を受けて、円相場は一時1ドル=157円台前半まで円高にふれましたが、その後は157円台半ばでの取引となっています。

市場関係者からは、「財政をめぐる懸念から円売りの基調は強く、政府のけん制発言があっても、一方的に円高が進むことは考えにくいのでは」との声があがっています。

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