全国大会の出場を辞退した仙台育英高校サッカー部で、「構造的ないじめ」を受けていたとされる生徒に対して、他の部員が「丸刈り」を強要していたことを学校が明らかにしました。
この問題は、仙台育英高校サッカー部の3年生の部員が1年生だったおととし春ごろから、主に同学年の複数の部員から不適切な言動を繰り返し受けていたとして、学校が「いじめ重大事態」として調査を進めているものです。
学校は顧問団と生徒の人権意識が十分でなかったとして、いじめが組織の体質として生じた「構造的いじめ」と結論付け、出場が決まっていた全国高校サッカー選手権大会を含む、年内の対外活動を全て停止すると発表しました。
学校によりますと、被害生徒は連帯責任を求められた複数の部員から、頭を丸刈りにするよう強要されたり、同調圧力を受けたりしたことが複数回あったということです。
さらに、部内の規律を保つとして、罰を与えるような指導があったと学校が説明し、顧問団の責任を認めています。
一連の問題を受け、監督とコーチを兼任する部長が、11月18日までに辞任届を提出し受理されました。
監督と部長は、いじめを受けた生徒に謝罪したということです。