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クリエイター・インサイド『学研の図鑑LIVE エクストリーム』 松原由幸・高田竜


Gakkenが生み出す、数々の個性的で魅力的な商品・サービス。その背景にあるのは クリエイターたちの情熱です。(株)Gakken公式ブログでは、ヒットメーカーたちのモノづくりに挑む姿を「クリエイター・インサイド」として紹介しています。

 今回は、“ティラノサウルス”と“サメ”という人気モチーフを、科学的な視点で徹底的に掘り下げた『学研の図鑑LIVE エクストリーム※』の制作チームにフォーカス。ティラノサウルス担当の松原由幸と、サメ担当の高田竜が、“好き”をとことん追いかける図鑑づくりの舞台裏と、そこに込めた学びのエネルギーについて語ります。

(2025年11月27日発売 ※)

※発売日は書店によって前後する場合があります。



ティラノサウルスとサメ――子どもたちが夢中になる最強モチーフを、様々な視点で徹底的に掘り下げた『学研の図鑑LIVE エクストリーム』シリーズ。

2022年から展開している『学研の図鑑LIVE 新版』は累計56万部を突破、各メディアで注目を集める。その人気シリーズのDNAを受け継ぎ、さらに「極限」へと進化したのが『エクストリーム』だ。

今回は陸と海の王者をテーマに、一冊まるごと1つのモチーフを追いかけるという大胆な図鑑づくりに挑んだ松原(ティラノサウルス担当)と高田(サメ担当)に、図鑑づくりの舞台裏とそこに込めた思いを聞いてみた。



◆「好き」の熱量が高い子どもたちに応えたい それが「エクストリーム」の出発点だった


『学研の図鑑LIVE エクストリーム』は、鮮やかなビジュアルと深い情報で学ぶという『学研の図鑑LIVE新版』の理念を受け継ぎながら、さらに一歩踏み込んだシリーズ。

 この構想が生まれたのは、図鑑イベントを通じて出会った「好き」の熱量が高い子どもたちの存在からだった。「恐竜が好きすぎて図鑑を暗記している」「危険生物マニアの小学生がいる」――そこから編集部では「普通の図鑑では満足できない子どもたちが、好きをとことん突きつめられる図鑑をつくろう」というアイデアが生まれた。

 松原が陸の王者・ティラノサウルスを、高田が海の王者・サメを担当。両者が編集担当として、それぞれの「推し」とも言える生き物を極限まで掘り下げる新シリーズが動き出した。

 そんな「好き」から生まれた図鑑づくりはどんな発想で形になったのだろうか。



松原 「“エクストリーム”とは、“好き”をとことん掘り下げるっていう姿勢のことを指します。一般的な図鑑って、いろんな生きものを並べて網羅的に情報を紹介することが多いんですが、今回は、もっと深く一つのテーマを掘り下げてみようと思ったんです。そこで、ティラノサウルスやサメというモチーフを絞って、読者の方にも“好き”を追いかける楽しさを感じてほしいと思いました」


高田 「最初は“かっこいい!”から入るけど、ページをめくるうちに“なんでこうなってるんだろう”って考えたくなる。僕自身、子どもの頃からサメが大好きで、図鑑を眺めながら“これ、どこで生きてるんだろう”と想像していました。調べれば調べるほど、形も生態も多様でどんどん面白くなる。既存の危険生物図鑑の1コーナーでは語り尽くせないんですよね。だから、もともと『サメだけで、ひとつの図鑑にできるんじゃないか』と思っていたんです」


松原 「そう、“好き”ってすごいエネルギーなんですよね。誰かに教えられるより、自分で掘り下げるほうがずっと楽しい。今回はたまたまティラノサウルスとサメでしたけど、本当は “好きなものを徹底的に調べる楽しさ”がテーマなんです」

高田 「僕ら編集側も、結局そこに尽きますよね。自分たちが“好き”の熱量で作っているからこそ、子どもたちの“なんで?”にも届く気がする」


松原 「そう。編集者が自分の『これが好き!』を全力で出せるフォーマットがあっていいと思った。やりすぎてもいい、極端でいい。だから“エクストリーム”というタイトルがしっくりきたんです。図鑑って知識を与えるだけの本じゃなくて、“好き”を“学び”に変える入口だと思うので」


◆チームで挑んだ“極限”の図鑑づくり リアルを再現するための執念と技術


「本物を超えるリアルをどう作るか」が、編集部が向き合い続けたテーマだった。

松原はティラノサウルスの骨格や筋肉の再現に、高田は生きて動くサメの姿をどう伝えるかにこだわるなど、ビジュアルの迫力と科学的な正確さ、その両立に挑んでいる。



松原 「ティラノやサメは人気モチーフですが、ただのビジュアル本にはしたくなかったんです。見た目の迫力だけで終わらせず、学問的な深みまで両立させたいという話を最初に先生方にして、そこはすごく共感してもらえました。」


高田 「本当に(笑)。エクストリームという名前の通り、細部までとことん掘り下げましたから。普通の図鑑なら載せないデータもたくさん載せています。」


松原 「監修の先生とも『この図鑑ならここまで載せていいよね』という話もしました。科学的な情報の深さはもちろんですが、ページを開いた瞬間、子どもたちが鼻血を出すくらいテンションがあがるか、そのポップさとどう両立させるかに一番こだわりましたね」


高田 「子どもがシンプルに感じるだろう疑問にきちんと答えるとか、サメをどう立体的に見せるかに心血を注ぎました。サメのページ構成でも、真横から撮るか斜め上から撮るかでイメージがまったく変わる。そういう伝わり方のリアルにも挑戦したつもりです」


松原 「リアルに迫るというのは、単なる『再現』じゃなく、『生きている感覚をどう伝えるか』なんです。そこに面白さを感じてもらえたら成功ですね」


◆製作過程もエクストリーム! 笑いとリスペクトが生まれる現場


制作の舞台裏でも、「エクストリーム」の名にふさわしい熱気があったという。取材での体験談は、聞いているだけで息をのむ。研究の進展や撮影現場でのハプニング、そしてチーム全体を動かす熱量――すべてがこの図鑑の「リアル」を支えている。


松原 「恐竜って、毎年のように新種が見つかるんです。『学研の図鑑LIVE 恐竜新版』を作っていた時も途中で新種が発表されて急遽入れ込んだんですが、今回もそれが起こりまして。すごく大事な発見だったのでもうページが全部決まっていたのに、巻末にスペースを作って載せました。多分、日本ではどの子ども向け図鑑にもまだ載ってないです」


高田 「アクアワールド茨城県大洗水族館では3メートル級のシロワニが泳ぐ水槽を撮影させてもらったんです。水槽の掃除のためにダイバーさんが水中で檻に入っているんですが、そのすぐそばを大きいサメが通っていく。あれは本当にスリリングでした。僕も入ってみたかった(笑)」


そんな現場を経て生まれた“推しページ”には、二人それぞれのこだわりが宿る。

松原 「特に見てほしいのはティラノサウルスの骨格標本のページですね。頭の骨だけでも40個くらいあるんですが、それを一つひとつ見比べられるようにしました。博物館で見たときに『あ、こうなってるんだ』ってわかるようにしたくて。ティラノの強さもちゃんと研究で裏づけられているので、そういう根拠のある迫力を伝えたいと思いました」



高田 「僕は、後半のサメの被害データページが推しですね。サメって危険だと言われるけど、実際にどれくらい危険なのかを数字で見ると、意外と少ない。むしろ人間がどれだけサメに影響を与えているかを考えさせられるページなんです。数字で怖さを見せるっていうのが面白いと思って、多方面から情報を詰め込みました(笑)」


松原 「あとは、骨格を下から見上げるアングルの写真が気に入ってます。北九州市立自然史・歴史博物館で特別に展示の柵の中にいれてもらって、頭の下から写真を撮らせてもらったんです! 至近距離ですごい迫力でしたね。幸せでした。あと、巻頭で延々と骨格をグラビアみたいに見せたのも、僕の意思表示ですね。黒い姿が特徴的な「ブラックビューティー」という有名標本のページは特に気に入っています。何より『漆黒竜』って言ってみたくてキャッチも自分でつけました(笑)」


高田 「僕も見せ方にはこだわりました。歯とか顎の形も種類ごとに違いがあるので、そこを見てもらいたいです。大きな三角形の歯、細長くて突き刺す歯、すりつぶす歯のように違いを並べるだけでも、サメの世界の多様さが見えてくると思います」



対談中、「もしティラノとサメが戦ったら、どっちが勝つ?」――そんな「夢の対決」で盛り上がることも。

 高田は「メガロドンは18メートルくらいあったんじゃないか。ティラノにも勝てたかも」と笑い、松原も「波打ち際でサメがティラノの足に噛みついて引きずり込む…それは負けるな(笑)」と返す。

 冗談を交わしながらも、二人の間には互いの推し生き物へのリスペクトが滲む。その空気こそが、「エクストリーム」の名にふさわしいチームの原動力なのだろう。



◆「好き」を出発点に世界を見てほしい 図鑑が教えてくれる観察する生き方


『学研の図鑑LIVE エクストリーム』が目指したのは、「本を読んで終わり」ではなく、「本をきっかけに世界を観察する」図鑑だ。ページをめくった先に、子どもたち自身の気づきが生まれること――それが、このシリーズの願いである。


松原 「イベントに来てくれるのは小学校低学年前後ぐらいの子たちが多いですが、未就学児でもびっくりするぐらい鋭い質問を投げかけてくれるんですよね。今回はそういう子どもたちや、その頃の自分がワクワクできるか? を基準にしていました」


高田「僕も子どものころ、図鑑をみながら『本当にこうなの?』って考えたタイプでした。だから『エクストリーム』では、読んで終わりじゃなく、『調べたくなる本』にしたかったです」


松原「そうですね。図鑑って、『答え』を与えるだけのものじゃなくて、『なんで?』を生む本だと思うんです。その疑問があるから、外の世界に出て、自分の目で確かめようとする。そういう『観察する生き方』みたいなものが伝わったらいいですね」


高田「僕たちがサメやティラノサウルスを選んだのは、たまたま“好き”だったから。でも、みんなにもそれぞれの“好き”があると思うんです。虫でも星でも、石でもいい。自分の“好き”を掘っていく楽しさを、この本で感じてもらえたら嬉しいですね」



 本を読んだあと、外に出て、自分の目で確かめてみる。恐竜の骨の一片を前に「どうしてこんな形なんだろう」と想像したり、水槽のサメを見て「図鑑に書いてあった通りだ!」と胸を躍らせたり――そんな小さな発見の積み重ねが、「好き」を学びへと変えていく。

 知識を得て終わりではなく、「始まり」へと踏み出すきっかけをつくる――それが、『学研の図鑑LIVE エクストリーム』が伝えたい最大のメッセージだ。

“好き”という気持ちを出発点に、観察し、考え、また新しい世界へ。その循環こそ、学びの本質であり、子どもたちの未来を照らすエネルギーになるのかもしれない。






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