「マンガによる地方創生への動き」が高く評価されました。
出版社『コアミックス』の堀江 信彦 社長が熊日マンガ文化賞に選ばれ18日、贈呈式が行われました。
【コアミックス 堀江 信彦 社長】
「僕は若い人が持っている力を信じてるんですよ。若いときは未熟です。でも未熟だから描ける世界があるんですよ。大人になるとなかなか言えないことも未熟さゆえに言い切ってくる。でもそれが真実を突いているとか、あすを拓いていく場合があります」
かつて週刊少年ジャンプで『キャッツアイ』や『シティーハンター』『北斗の拳』といった大人気マンガを手がけた編集者・堀江信彦さん。
集英社からの独立後はマンガ専門の出版社『コアミックス』を設立し、女性だけで構成された『オクロック熊本歌劇団』を仕掛けました。
また、定員割れに悩む県立高森高校に公立高校としては全国初の『マンガ学科』を設置する動きを主導。
今年度の前期選抜試験では、倍率が約4.2倍に跳ね上がりました。
産学官連携の流れを作り、国内外のアーティストを育成していることが高く評価され、『第4回熊日マンガ文化賞』に選ばれたということです。
贈呈式で熊本日日新聞の伊豆 信太郎 社長から盾を受け取った堀江社長。
受賞の喜びと今後について語りました。
【コアミックス 堀江 信彦 社長】
「こんな大きな賞をもらうのは生まれて初めてですので、非常に緊張しております。喜びは会社の人たちと一緒に分かち合いたいと思います。(課題は)これが継続するかどうかです。いいことを始めても継続しなかったら意味がないんですよね。マンガの仕事は10年単位で育てることが大事ですので、そういう意味で時間はかかりますが、その手ごたえが確実に出ております」
コアミックスによりますと、今年10月6日に一般財団法人『未来マンガ研究所』を設立。
今後は企業版ふるさと納税などを活用し、高森高校マンガ学科をはじめ、若手クリエイターへの支援をさらに強化していくということです。