18日午前8時過ぎの富山・入善町。
分厚い黒い雲の下から、竜巻状の雲が延びています。

周辺ではひょう交じりの雨が降るなど、不安定な空模様となっていました。

午後3時半ごろの石川・白山市でも、小さい氷の粒「あられ」が降る様子が見られました。

福井・敦賀市では、大量のあられが車のフロント部分や屋根に積もりました。

さらに、東京・八王子市でも空模様が急変。
あられが降り出しました。

今シーズン最強の寒気が襲来した日本列島。

北海道を中心に積雪が急増した他、青森県の酸ヶ湯では積雪が1メートルを超え、11月中旬としては20年ぶりの大雪となり、大雪警報が発表されました。

17日の積雪、39cmから一気に雪が降り、午後5時までに積雪が1メートルを超え、気温も午後2時に氷点下6.5度まで冷え込みました。

17日に落雪し、屋根の一部が見えていた部分は、ひと晩で再び屋根が見えないほど雪が積もりました。

温泉宿に駐車していた車が、ひと晩で雪に埋まってしまうほどのドカ雪でした。

このドカ雪をもたらしているのが、JPCZ(日本海寒帯気団収束帯)と呼ばれる活発な雲の列です。

北日本の日本海側に大雪をもたらす原因とみられます。

また、雪で道路も視界がかすむ状況でした。

そんな中、観光バスが急な積雪でスタックしたとみられる他、青森市内の別の道路でも車が横転する事故が発生。

雪によるスリップ事故とみられます。

大雪警報が出されている北海道も雪で大荒れ。
積雪が19cmに達した旭川市では、横殴りの雪となる中、フードをかぶりながらの通勤・通学となりました。

吹雪などによって視界不良となる「ホワイトアウト」も発生しました。

18日午前8時過ぎの北海道・石狩市の映像を見ると、赤く光るテールランプや対向車のヘッドライトが、辛うじて見える視界の悪さであることが分かります。

札幌市内も吹雪に見舞われました。

市内の住宅街ではくるぶし辺りまで雪が積もり、車も雪で埋もれるほど積雪が急増しました。

記録的な大雪となっているのが、夕張市。
雪本番といったような激しい雪です。

夕張市では正午までの12時間降雪量が47cmと、11月の観測史上1位を記録しています。

秋田・鹿角市では雪の影響とみられる倒木が発生。
車線をふさぐように木々が倒れていました。

関東でも雪が降ったのは、群馬・みなかみ町です。
朝から大粒の雪が降り始めたということです。

17日までは紅葉が広がっていた矢木沢ダム周辺が、雪景色に変わりました。

19日の東京都心は、師走の寒さが到来。
予想最高気温は12月上旬並みの13度です。

今季一番の冷え込みとなる見込みで、気温の急降下による体調の変化に注意が必要です。

FNN
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