県立盲学校に通う目に障害がある児童・生徒たちが、初めてテーブルマナーの教室に参加しました。
テーブルの上に並ぶのは、長崎の郷土料理「ヒカド」や長崎牛のハンバーグ。
紙ナプキンにフォークやナイフも。
いつもの給食の時間が、特別な雰囲気です。
「長崎の食文化を推進する会」 松尾 幸司さん
「12時の方向、すぐ近くにナプキンがあります。ナプキン、ちょっと取ってみましょうか」
長崎県西彼杵郡時津町にある、県立盲学校のランチタイムです。
皿やカトラリーの位置を、丁寧に分かりやすく説明します。
この講習会は、児童や生徒の自立や社会参加を目指すもので、参加した21人の中にはフォークやナイフを使った食事は初めてと話す人もいました。
小学4年生の井川龍心くんです。
井川 龍心くん(小4)
「(本格マナーは)初めてです」「スープを飲むときにどうしても(皿を)上げてしまったので、上げないように頑張ろうと思いました」
佐藤龍己さんも、慣れないマナーがちょっと難しかったそうです。
佐藤 龍己さん(中3)
「箸を使わないから、そういうところがいつもと違うところで、感覚もホテルで食べている感じ」「色んな体験ができるから自分にとってはいいな、と思いました」
児童・生徒たちは将来、色々な人と食事を楽しめるように、これからもテーブルマナーに挑戦していきたいと話していました。