世界遺産、登録30周年を記念して、富山県南砺市五箇山の菅沼合掌造り集落で、小学生も参加して屋根の葺き替えに欠かせないカヤの株植えが行われました。

カヤの株植えには地元の南砺市の上平小学校の児童45人をはじめ、関係者や地区ボランティアなど、合わせておよそ120人が参加しました。

合掌集落近くの山林を切り開き、造成されたおよそ300平方メートルのカヤ場で参加者は、植え方について説明を受けたあと300株を植えました。

*児童は
「けっこう難しい(Q何が難しい?)堀り具合が分からないから、どうすればいいのか、教えてもらってうまくできた」

このカヤの株植えは越中菅沼集落保存顕彰会と中日本高速道路が2012年にカヤ場保全に関する協定を結び、今回で3カ所目となります。

5年後には、屋根材として使われるカヤ年100束あまりの収穫が見込まれていますがそれでも自給率100%には届かないということです。

越中菅沼集落保存顕彰会は今後も伝統的な景観を守るため、カヤ場の維持を地域で続けていきたいとしています。

富山テレビ
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