不適切な党員登録問題で次期衆院選の自民党の公認候補となる選挙区支部長の選考から除外された田畑裕明議員。次期衆院選に出馬する意向を自身の後援会幹部に伝えていたことがわかりました。

一方、一連の問題の説明責任を果たしていないなどとして、田畑議員の企業後援会は今後も休止することが決まりました。

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16日に田畑議員の地元である富山市呉羽地区で開かれた企業後援会「響裕会」の臨時総会。

会合では体調不良を理由に退任の意向を示していた高田順一会長の後任に、馬瀬大助さんが就くことが承認されました。

馬瀬さんは元県医師会会長で田畑議員の連合後援会の会長との兼任となります。

次期衆院選に向けた「支持基盤固め」ともとれる新会長の就任。

会合後に馬瀬会長は、田畑議員から次期衆院選に出馬する意向を伝えられていたことを明らかにしました。

*響裕会 馬瀬大助会長
「(田畑議員)自身は(次期衆院選に)「出る」と言っているので、連合後援会、響裕会としては田畑議員が続けたいと言っている限り、その仕事を後援するのが後援会の仕事。我々は田畑さんの今までの仕事のやり方や実績を踏まえて今後も応援していきたい」

自民党富山市連の会合(14日)
自民党富山市連の会合(14日)

ただ、次期衆院選を巡り、自民党富山市連は今月14日に党の公認候補となる選挙区支部長の選考から田畑議員を外すことを確認。

この方針に党本部の了承も得たとして、今後田畑議員とは別の候補者をリストアップすることにしました。

この決定に田畑議員は…。

*田畑裕明衆院議員
「いま初めて聞いたのでわからない。現職として経済対策、お困りの声を聞いているので、政策として結果を出していきたい。自民党県連、市連の皆さんにしっかり一緒に仕事をしたいと申し入れをしている。これからもしっかり話をしていきたい」

田畑議員は自民党の現職として「仕事で結果を出す」と強調しました。

その一方、16日の会合では、企業後援会「響裕会」の活動休止が当面継続されることが決まりました。

響裕会を巡っては、田畑議員の不適切な党員登録問題について「説明責任を果たしていない」として、今年1月から活動休止が続いていて会費の徴収なども行われていませんでした。

複数の関係者によりますと、16日の役員会では「この1年間、何も変わっていない」「会員が疑心暗鬼になっている」などの意見が出され、田畑議員は活動の再開を求めましたが、活動休止の継続が決まったということです。

次期衆院選富山1区には、いまのところ過去最も多い7人が出馬する可能性があります。

自民党富山市連は年内にも田畑議員とは別の候補者を選ぶことにしています。

そして、出馬の意向を示している田畑議員は自民党や自身の後援会に対してどう説明し、不信感を払しょくするのか。今後の活動が注目されます。

富山テレビ
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