2029年度中に県が新しく建て替える方針の県民体育館は高知市の教育施設のグラウンドを使用する案が出ています。13日、高知市長が知事に申し入れた内容とは。
桑名高知市長:
「一つ目は整備にあたって教育的配慮について考えていただきたい」
13日、高知市の桑名市長は新・県民体育館の整備にあたり浜田知事に要望しました。新しい県民体育館はメインアリーナや武道館などを整備し、プロスポーツの試合やコンサートができるよう県が4つの構成案を検討しています。
その1つに、隣接する高知市所有の複合施設「アスパルこうち」のグラウンドをほぼ全面使用する案が出ていますが、不登校の子どもたちも使っているため、これまで市教委や市議らが土のグラウンドを半面残すことなどを要望していました。
桑名市長:
「学びの多様化学校が(隣接する)潮江市民図書館で(来年)開設するようにしていますし、不登校児童生徒の相談や通所も行っておりますので、教育的配慮が必要な子どもたちが安心して学べる場を確保していただきたい」
浜田知事:
「やはり子どもたちの教育環境の確保に支障をきたすことがあってはいけない。教育面でご要望いただいている内容については県として…対応は考えていきたい」
桑名市長はこの他、年間5万人以上が利用しているプールの存続や防災面で活用できる体育館にしてほしいと申し入れを行いました。
桑名市長:
「まずはあの場所にしっかりと教育的配慮をした施設を造ってもらいたい。その結果(使用が)半面になるのか全面になるのか、まだ案が出てきておりませんのでその案を見て判断したい」
浜田知事は要望を踏まえ12月初旬までに最終案を提示し、市長に判断してほしいとしています。