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プレスリリース配信元:株式会社コーナー

若手の「辞めたい」が増える職場の条件ー成果の見える化と“手応え”設計

人事プロフェッショナルブティック「CORNER」を運営する株式会社コーナーは、ワークスタイル・残業時間別に若手の継続・退職意向と不満の実態を調査しました。(対象:入社1~3年目未満のZ世代514名、調査期間:2025年8月29日~9月4日)。本調査で、ワークスタイル・残業時間などの労働条件による環境差が退職・継続意向へ影響することが明らかになりました。
詳細レポート



調査サマリー
【ワークスタイル別】
リモートあり層は退職志向が相対的に高く、リモートなし層(毎日オフィス/現場勤務)では継続志向が高い。
・リモートあり層は「昇給・昇格スピード」「配属の納得感」などの不満が相対的に大きく、成果や方向性の見えづらさが影響している可能性がある。リモートなし層は「柔軟な働き方」への不満が大きい。
・働きやすさとやりがいの両立実感として、リモートあり層は「働きやすいがやりがいはない」が突出。リモート勤務は働きやすさを押し上げる一方でやりがいの“手応え実感”が弱まりやすい。

【残業時間別】
残業時間が多いほど退職志向が上昇し、「柔軟な働き方」「昇給・昇格スピード」への不満が伸びる傾向にある。一方、長時間労働者は高負荷だが「学習機会」や「関係性」で離職行動が抑制される構図が見える。
・長時間労働ほど働きやすさ・やりがいの両立を望む期待と職場での体感のギャップが大きい。一方、残業が少ない層でもやりがいの実感不足が最も多い。

※用語説明
「リモートあり層」:月内にリモート勤務を一部でも行う回答者(完全リモート/ハイブリッド含む)
「リモートなし層」:リモート勤務を行わない回答者(毎日出社・現場勤務を含む)
「退職志向」:1年以内~いずれ辞めたいを内包している
「継続志向」:しばらく継続したいと考えている
主な調査結果
【ワークスタイル別の退職意向】
リモートありの方が退職志向が強く、オフィスまたは現場勤務の方が相対的に継続意向が高い傾向が浮かび上がっている。関係性やフィードバックの質が安定しにくい働き方(とくに完全リモートや中間のハイブリッド)ほど退職志向が強まりやすい可能性が示唆される。



【働きやすさ・やりがい認識の実態】
リモートあり層では「働きやすいがやりがいはない」が突出。リモートは働きやすさを押し上げる一方で“手応え実感”が弱まりやすく、逆に出社中心は働きやすさで課題が残る。



【転職時に叶えたい条件】
給与や働き方は前提としつつ、リモートあり層は成長機会や評価、チーム貢献などやりがいの手応え設計を転職条件として重視している。



【残業時間別の退職意向】
残業時間が10時間を超えると継続志向が一段下がり、退職志向が約70%台へ跳ね上がることがわかった。



【残業時間別の不満傾向】
「柔軟な働き方」、「昇給・昇格スピード」は残業が増えるほど不満が伸びる傾向が顕著。「人間関係・雰囲気」も同様に不満の割合が高くなる。40-59時間層は「会社の社会的意義・ビジョン」も25.0%と他層の約2倍あり、制度や評価の“体感”の悪化とともに将来展望・納得感の低下を招きやすいことが示唆される。



解説 コーナー 代表取締役CHRO 門馬貴裕


本調査は、Z世代の退職志向が「どこで働くか」「どれだけ働くか」という表層条件だけでなく、それによって評価の見え方やキャリアの手応えがどう変わるかという“質”で分かれていることを示しました。
リモート勤務がある層は働きやすさがある一方で、昇進スピードや配属の納得感、裁量などキャリアに直結する部分への不満が強く、退職志向も高まりやすい傾向があります。ここでは、リモート特有の情報・関係性の不均衡を前提に、評価の見える化や意図したコミュニケーションを設計することが不可欠です。一方で、残業が一定以上の層では「柔軟に働けない」「評価に報われない」といったギャップが離職の火種になりますが、任される範囲の広さや学習機会が当面の離職を抑えている側面もあります。したがって、業務量を減らすか否かの二択ではなく、柔軟性の付与と評価の納得度向上をセットで進めることが有効です。
まとめると、「働きやすい」だけではZ世代の定着には不十分であり、オンライン・オフラインを問わず、若手が自分の貢献と成長を手触りとして得られるように役割・評価・異動をデザインすることが、企業にとっての共通課題であると言えます。



調査概要
調査タイトル:労働実態別「Z世代の退職意向 不満実態」調査
調査対象:Z世代(1996年以降生まれ)で新卒入社した企業に在籍する入社3年目までの正社員
調査期間:2025年8月29日~9月4日
サンプル数:514名(新卒1年目256件、新卒2・3年目258件)
調査実施者:株式会社コーナー/マクロミル
調査方法:Webアンケート調査
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※資料および本ページにて記載しているデータおよび情報を引用・転載する際は出典を明記していただけますようお願いいたします。
※出典明記の際には弊社HPのURLも併記お願いいたします。
 URL:https://www.corner-inc.co.jp
株式会社コーナーについて
「人事を変え、組織を変え、世界を変える」のパーパスのもと、代表の門馬貴裕が2016年に創業し、人事プロフェッショナルブティック「CORNER」を提供しています。採用、労務、制度設計、組織・人材開発、人的資本の情報開示やDE&I推進など、個別多様な組織課題を解決し事業を成長させたい企業と、即戦力となるパラレルワーカー(複数の企業に関わって働く人)を繋ぎ、コーナーの人事コンサルタントとワンチームになって実働型で支援しています。パラレルワーカーの登録は1万人を突破しています。
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【会社概要】
代表者:代表取締役 門馬貴裕
所在地:東京都渋谷区渋谷1-1-3 第35荒井ビル 8・9F
事業内容:人事・ESG領域に特化した課題解決支援サービス
会社HP:https://www.corner-inc.co.jp/

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