安倍元首相襲撃事件で殺人罪などに問われている山上徹也被告の母親が証人として出廷し、尋問が行われています。
10月末から始まった山上被告の裁判ですが、前半は検察側の証人尋問が続いていましたが、13日から弁護側の証人尋問が始まりました。
それに先立ち、安倍元首相の妻・昭恵さんの上申書も読み上げられました。
そして、弁護側の証人尋問ですが山上被告の母親の証言を伝えてください。
木村拓也キャスター:
「本来は事件が起きた時にすぐに謝罪したいと思っていましたができませんでした。今ここで謝罪したいと思います。大変な事件を起こしたことをおわび申し上げます」と話しました。さらに、安倍元総理、昭恵夫人に心よりおわび申し上げます。安倍元総理を応援していた方々、国民の皆さまにおわび申し上げます。本当に申し訳ございませんと。
昭恵さんに対してのおわびの場面で涙ぐむ様子も見られたという情報も入ってきています。そして今、信仰している宗教はと聞かれると「世界平和統一家庭連合です」と話がありました。
宮司愛海キャスター:
今回の裁判を巡って弁護側は宗教虐待が背景にあり、量刑を判断するうえで考慮すべきとしています。そして検察側は生い立ちは刑罰の重さを左右するものではないと、刑の重さが争点になっているわけです。
金子さん、母親の証言についてどう感じられましたか?
SPキャスター 金子恵美さん:
自分の責任で息子がこのような事件を起こしたことに対して、同じ親としてどんな心境かなと私は非常に興味を持っていましたが、自分のことに意識が行き過ぎていて、子供や家庭を顧みることができなかったという後悔は少しは見えることができたかなと思いますけど。
宮司愛海キャスター:
他には山上被告と母親たち家族のメールの内容なども示されています。
木村拓也キャスター:
山上被告から兄に宛てたメールの内容が出てきました。「身内に教会員がいる限り死ぬまで骨をしゃぶりつくされる」という内容のものがあったと。これを読み上げられている間、山上被告の表情はだんだんと顔が険しくなってきたという情報があります。 また、家族から山上被告に対しての連絡もあります。「なんで、お母さんに死んだらいいのって言うの。韓国行くから30万貸して。韓国行かないと死んでしまう」と母親に言われたという内容のメールが送られていたことも指摘されています。
また、山上被告はこのメールが読み上げられている間、両手で頭を抱えたり左手で髪をかき上げたりして落ち着かない様子であったと、顔も険しくなっていったと。
宮司愛海キャスター:
金子さん、この事件を巡っては宗教2世の問題、それから宗教虐待の話、そして宗教と政治の関わりのさまざまな観点から見ていかなければなりませんね。
SPキャスター 金子恵美さん:
旧統一教会の問題なども浮き彫りになりましたし、政治も一定の判断を下しましたが、宗教の問題とは別としても選挙期間中に元総理が襲われたというこの大きな問題、事件のことはしっかりと、その重みを受け止めてほしいと思います。
宮司愛海キャスター:
母親の証人尋問、11月18日次回にも行われる予定で、判決は2026年の1月21日に言い渡される予定になっています。