旭川市内の保育施設で、園児や児童、職員あわせて41人がノロウイルスによる感染性胃腸炎を発症したことが分かりました。全員が軽症で、現在は回復または快方に向かっているということです。
旭川市保健所によりますと、11月4日、市内の保育施設から複数の園児や児童、職員がおう吐や下痢などの症状を訴えているとの報告がありました。施設では10月25日から11月8日にかけて、1歳から小学生までの男女39人と職員2人のあわせて41人が症状を訴え、一部が医療機関を受診しました。
保健所が6人の便を検査したところ、4人からノロウイルスが検出されました。ほかの37人も同様の症状を示していることから、全員がノロウイルスによる感染性胃腸炎と推定されています。
感染経路について保健所が調査を進めていますが、食べ物を介して感染が広がった可能性は低いとみられています。保健所は施設に対し、手洗いの徹底や施設内の消毒など感染防止対策の指導を行いました。施設の閉鎖などの措置は取られていません。
ノロウイルスは主に11月から3月にかけて流行し、おう吐や下痢、発熱などの症状が現れます。保健所は手洗いの徹底など感染予防を呼びかけています。