トランプ大統領は笑顔で大規模集会に

連日の大規模集会の壇上に上がったトランプ大統領。満面の笑みで、その表情に疲れは感じられない。

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支持者:
We love you! We love you!

トランプ大統領:
今夜はたくさん人がいるなぁ

大統領レースに本格復帰したトランプ氏は10月13日、フロリダに続き、激戦州・ペンシルベニアで大規模集会を開いた。

多くの支持者たちの真横に横付けされた大統領専用機エアフォースワンから笑顔で登場。余裕のガッツポーズも見せながら、支持者たちの前へ降りてきた。

すると、前日と同様に特製マスクを手裏剣のように投げ始めた。感染対策の徹底をアピールしているつもりなのだろうか。

しかし、集まった支持者たちは肩が触れ合うほどの密状態で、ノーマスクの支持者もちらほら…

そしてトランプ大統領は、ここでも新型コロナウイルスを軽視するような発言を繰り返した。

トランプ大統領:
治療薬を飲んだときは、スーパーマンのような気分になった

こうした言動や密状態の集会に批判の声が上がる中、トランプ大統領はライバルであるバイデン氏を痛烈に批判した。

トランプ大統領:
私は大統領政治の歴史上、最悪の対立候補と選挙戦を戦っている。あんなやつ(バイデン候補)に負けたらどうなるか想像できるか。信じられない!不快だ!不名誉だ!ホワイトハウスでのあと4年を勝ち取るぞ!

1時間に50回…ツイートでバイデン氏を攻撃

実はこの集会が行われた13日の明け方、トランプ大統領はツイッターでもバイデン氏を批判した。

「バイデン氏は愛想もなければ親切でもなかったから、明らかな”認知症”進行中の者が大統領など受け入れられないだろう」(トランプ大統領のツイート)

これを手始めに、1時間に50回も連続ツイートした。

この振る舞いについて、地元メディアは「焦りの裏返し」と報じている。

バイデン候補は”ドライブイン集会”

一方、バイデン氏はトランプ大統領とは対照的な集会で支持固め。

会場に詰めかけたのは多くの車。バイデン氏は密集を防ぐため、連日”ドライブイン集会”を開いている。

民主党 バイデン候補
ハロー!フロリダの皆さん!

バイデン氏が挨拶をすると、辺りに響いたのは、歓声ではなく…車のクラクション。コロナ禍での新しい集会スタイルだ。

バイデン候補:
あなたが将来を決めるのだ!トランプ氏ではない!トランプが大統領である間、彼はさらに破天荒な態度をとるだろう。この”狂気”を終わらせるまであと3週間だ!投票しよう!

最新の世論調査で、全米の平均支持率では、バイデン氏が51.6%に対し、トランプ大統領は41.6%と、バイデン氏が10ポイントをリードしている。

残り3週間でトランプ大統領がどこまで巻き返せるのか。選挙戦はまさに大詰めを迎えている。

トランプ大統領「焦りの表れ」か

加藤綾子キャスター:
トランプ大統領のツイートの内容ですが、明け方5時59分から1時間にわたり50回ものツイートをしました。バイデン氏は認知症だと決めつけるなど、その後もずっとバイデン氏を批判した記事、それからコメントをリツイートしたものを、1時間に50回も行っているということなのですが…これがトランプ流なのか、焦りなのか、どうとらえたらいいですか?

上田紀行 東工大リベラルアーツ研究教育院長:
焦りだと思いますが、嘘でも何回も何回も言われていると、だんだんだんだん信じてきちゃうんですよ。やっぱり認知症なのかなって。支持者の中では、ますますやっぱりそうなんだというふうになりますから、そういう意味での効果はあると思うんですね。あとは、やっぱりコロナから、危機から蘇ってきたので、もう何でもやれちゃうというか

加藤綾子キャスター:
吹っ切れているってことですか

上田紀行 東工大リベラルアーツ研究教育院長:
ピンが外れている感じがしますよね

加藤綾子キャスター:
投票日まであと3週間切っているわけですが、この姿を見てアメリカ国民がどう判断するのか、注目です

(「イット!」10月14日放送)