スタジオジブリの映画『紅の豚』に登場した飛行艇「サボイアS−21」が、ジブリパークのある愛・地球博記念公園のカフェテリアで展示されました。

 サボイアS−21は、映画『紅の豚』の主人公、ポルコ・ロッソが乗った飛行艇で、今回展示されるのは全長およそ7.8m、両翼およそ10mの木製のオブジェです。

 2025年9月まで東京で開かれた「ジブリの立体造型物展」で展示されていましたが、展覧会が終わって移設されることになりました。

 宮崎駿監督は完成したサボイアの操縦席に乗って、その出来栄えに喜んだといいます。

宮崎吾朗監督:
「宮崎駿に見てもらったんですね。美しい機体を作ってくれてありがとうと言ってましたけど。乗った瞬間は妄想の世界に入ってました。『こんな小さい飛行艇に(ポルコ)1人で乗って空を飛ぶという行為はなんて孤独なんだ』と言ってました。こういう人が映画監督になれるんだと思ったんですよね」

 製作したのは「立体造形の神様」と呼ばれる伊原弘さんらで、機体や翼、エンジンなど全てを木で作ることにこだわりました。

 中でも、宮崎吾朗監督がオススメなのは斜め後ろからの姿で、機体が最も美しく見える角度だといいます。

宮崎吾朗監督:
「映画の中でも飛んでいるシーンの印象的なショットは斜め後ろからが多くて、一番キレイに見えますよね」

 今回の展示に合わせて、カフェテリアの内装やメニューも一新しました。大きなミートボールが4個乗った「ミートボールナポリタン(1900円)」は、映画の中でポルコが食べたトマトソースのパスタをイメージさせます。

 サボイアS−21は、愛・地球博記念公園のカフェテリア「ロタンダ風の丘」で11月1日から見ることができ、ジブリパークのチケットを持っていなくても利用できます。

東海テレビ
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