コメの価格高騰や品薄感を背景に稲の元となる「種もみ」の需要が全国で高まっています。

全国有数の産地である砺波市などは種もみ農家への支援を県に要望しました。

砺波市の夏野市長やとなみ野農業協同組合の土田英雄組合長などは、31日に県庁を訪れ、種もみの生産支援について要望しました。

稲の元となる種もみは全国的な需要が高まっていますが、何よりも品質が重要で、一般的なコメづくりと比べて徹底した管理が必要になる為生産には、倍以上の手間がかかるとされています。

富山は全国一の種もみ出荷県で、44の都府県へ出荷、流通用の約6割を占めます。

中でも栽培が盛んなのが砺波市です。

一方で国は、安定供給体制の構築に向け、新規の種もみ農家を対象に、10アール2万円を支給するなどして生産者の確保に乗り出しています。

こうしたことを受け、31日に夏野市長などは、県に対し「種もみの栽培技術は一朝一夕では習得できない」として、既存農家への支援の充実を図るよう国に働きかけることなどを要望。

これに対し佐藤副知事は、「既存産地が果たすべき役割は重要だと認識している」と答えました。

*となみ野農業協同組合 土田英雄組合長
「現在でも(生産委託の)要望にお答えできないという状況。(既存の)産地の育成、しっかり種もみがつくれるように県としても力を入れていただきたい」

富山テレビ
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