宮崎と鹿児島を結ぶJR日南線のうち特に利用者が少ない油津駅から志布志駅間について、沿線の自治体などが集まって将来のあり方を考える会議が初めて開かれました。

この会議は宮崎県と鹿児島県、それにJR九州が開いたもので、日南市など沿線の自治体や大分大学などから11人が参加し、JR日南線の現状が確認されました。

油津駅・志布志駅間は、約7割を占める通勤・通学での利用者にとって重要な移動手段となっている一方で、人口減少などにより利用者は約30年で70%以上減少。
赤字額は2023年度で4億1800万円に上り、どう維持していくかが課題です。

10月31日の会議では、各自治体から活用促進に向けた取り組みが紹介され、「インバウンドを含め観光利用が徐々に増えてきている」との意見が出されたということです。

(県 総合交通課 松田隆課長)
「どのような地域公共交通が望ましいかという視点で今後の議論を進めていくことが重要であるということの合意がなされ(JR日南線油津−志布志間の)存廃を前提としたものではなく議論を進めていくということであります」

次回の会議は来年1月から3月までの間に開かれる予定です。

テレビ宮崎
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